人生史上最高に必要ある最上級

UNISON SQUARE GARDENが好きで仕方ない。

Patrick Vegee release 種まきから収穫まで。②

曲それぞれの感想。


(リリースから5日間、隙間を縫って聴いて。まだまだ聴き込みは足りていないけれど。)
雑誌(MUSICA、ロキノン、GIGS)、

セルフライナーノーツは未読。


1. Hatch I need
不穏とも言える、重々しいベースに謎めいた音…低音の素晴らしさに惹きつけられる。
いきなり始まるI need…!
一聴で、はち(8)って言ってる!シンプル! という単純な感想を抱く。
Hatch:孵化する、企む…名詞では昇降口、ドアハッチ全部よい。
個人的には 「我々が必要としている孵化」

そして案の定、なんと言っているか聴き取れない、早口の歌詞。それなのにカッコイイはぶれないのがUNISON SQUARE GARDENだ。(2万回、5万回)(侮ってんじゃねえよ)
低音強めに感じるからこそ、サビまでの上がり方が最高にあがる!少し乱暴さを含んだ歌い方みたいな。

振りやがったっ!
骨が折れるっ!
歌でこんなこと表現がするのか?という新鮮みを常に感じさせてくれる。

斎藤さんの低音ボイスからの高音への切り替え方はやはり唯一無二。
後半の盛り上がりは、何かが爆発してしまう直前、導火線に火がついて花火が打ち上がっていく直前かのようにクレッシェンドするようなので、


2. マーメイドスキャンダラス
マーーメイドの!!!!
歌い出しから心を奪ってしまう。

Invisible Sensationの歌い出しのように、1秒で世界を揺らすようだ。

BPMが高めなのに、齋藤さんの圧倒的滑舌によって、歌詞も耳へするりと流れてくる。
Aメロ2回目のコーラスが入ってからコーラスが重なる所が最高に美しくて。
早いテンポもものともせずに完全一致するのがいつもいつも、感動するな。
実は田淵さんの滑舌も相当凄い。

・話(はなし)
・〜のこと
(悟りごと、恐怖のこと)
の辺りに田淵さんの歌詞の面白さを存分に堪能できる。

齋藤さんの声のみ、とするソロの使い方が絶妙ので盛り上がり方が気持ちよすぎる。ただただ疾走感が心地よい…。

歌詞もざっと聞こえてくる感じ、おとぎ話感がある。良き。

前半を全速力で泳いでいった。のに
間奏でドラムの音が浮き出して聴こえてきて、まだまだ


3. throw Curveは打てない
ハイハット、今まで聴いてきた曲よりも長くて驚いた…!!イントロからワクワクうきうきなメロディ。
どこかデイライ協奏楽団、メカトル時空探検隊のような雰囲気、先生も出てくる。あれ?

先生!もう1回!
全人類に愛とチョコレートを!先生!
先生!ネジはおやつに入りますか?←New
ペンにもいのちありますか?←New

○○はおやつに入りますか?なんてよく使われる面白フレーズ、ここにネジをぶっ込むのがUNISON SQUARE GARDEN
ネジ、他の曲にもよく出てくる…1番好きなネジは
「人類はきっと 誰かの都合で 背中にネジ穴が空いてる」
「ネジを巻いてね」
辺りだろうか。

でも急にBメロ?で掴みどころのないメロディライン癖になる。

それ超ウケるって笑いながら(はしゃぎながら)
ほらツーストライク振りかぶられた
切羽詰まってもお断りです

このメロディライン、個人的こじつけで申し訳ないけれど、勝手に…とても好きな、田淵プロデューサーのあの曲に似てる、嬉しい。
(トークトークトーク!!
DIALOGUE+)


恋に短し愛に長し
君の覚悟をきいてんの→きいているんだよ

ここ、物凄く、物凄く田淵さんの詞です。上手く説明できないけれどとても好きポイント。
日本のことわざを不思議なぐらい馴染むように、ユニゾン節にしてしまう。
「襷に短し帯に長し」…中途半端であること
これを恋と愛で表現する?どんなロマンチックですかね。好きです。


野球ワードが沢山あるのも楽しいな。(サッカーより野球派です)
直球です、暴投です
はこれまでにないでしょう、こんな歌。

本当に、楽しそうなので勝手にさせてもらおう…!!

うめていーっます!!
の歌い方、少しタメがあって、そこからCatch up,latancyに繋がるのが、かちっとパズルをはめるようで。この繋がりの為に作ったのでは?と思う。

 

4.Catch up,latancy


アルバムの流れで聴いてみるとまた新鮮な気持ち…!
全歌詞が、入ってくる。まっすぐだ…
ソロの攻撃力…最高のへくとぱすかる_(┐「ε:)_

こんなにも終わり!って感じだったっけ…!!4曲目にしてクライマックス感。。

 

 

5.
摂食ビジランテ

厳かな始まり。緊張してしまう…息を呑む、
と思いきや!いきなり鷲掴みされる。
心臓に悪い。

静かなところでのドラムの浮き出しが完成されている感じ。
世界線が異なってしまった
2番のドラムの強大さが、禍々しくない…??こわ…。でも引き寄せられる。

 

6.
夏影テールライト

さっきの世界線からまた移動してしまったような。ここはどこですか…。

イントロから既に爽やか。ベースイントロに弱いです。
この曲には天使が姿を見せてくれてます夏影に姿隠しきれてないので。そう、コーラス。コーラスがあまりにも良い。

らんらんらら らんらんらら
の1回目と2回目で少し変わる音程がまた良い。コーラスだけでも聴きたい。


少しづつ駆け出してく
ここはどこかテンポが早まるような、少し駆け足になるような歌い方なのに
「「ものがたり」」で隣に立てた、ような不思議な感覚があった。

歌詞の一つ一つに不器用さ、淡さ、恋が散りばめられているようで、この曲全体が愛おしい。
まだ間に合うって言い聞かせた
辺りも淡い恋心が見事に現れてると思う。

聴く度泣きそうになるここの歌詞。
〈 ひとつずつ君を知れるなら 傷つくのも検討事項 〉
〈君が目に映す景色の中 いついつでも踊っていたい〉
〈(略したくないけど…光!!)映し出せ その影を恋と呼ぶように〉
〈君の声を聞いて始まる この季節を好きでいたい〉

日本の辞書の、恋のところにこの文載せておいてください。田淵さん…恋してるの?
光は恋じゃないんですね、影なんだ。最高。

ジョークってことに「しといて」がソロになるのも、ジョークというキーワードも、にやにやするぐらいに滑らかな繋ぎ。

この歌詞自体も、想いがもし伝わらなかったなら、ジョークってことで、無かったことにしてよね、なんて恋心。

 


7.
Phantom Joke
知ってた…けど…ありえないぐらい笑っちゃう。ほんと混沌。まず演奏として、3人??誰?どれ?

さっきまで夏の終わりの夜に浸って、恋をしてたのに…いきなり激流の闇の世界で戦ってる。運命の物語に挑んでる。

1番から2番の繋ぎとか2番の3拍子の裏に潜む貴雄さんの連符とか、何だこの曲かっこよすぎ…

ああもうPhantom Jokeのこの歪みの中に囚われてしまうしそのまま呑み込まれてしまいそうになる…
本当に「覚悟の幕が上がる」と「まだ世界は生きてる」が


8.
世界はファンシー
おおわ!?!!またも驚きが続く。
毎曲毎曲でいきなり世界が変わるようで、確かにグチャッとしている。

世界は生きてて、
こんな世界が楽しすぎちゃって、愛しすぎちゃって、HAPPY
なのですね。

MVなし、アルバムの中の1曲として聴くと、やはりメロディラインや音の独特さが際立っていて、面白すぎちゃう。

コーラスの調和。このバランスが壊れるの楽しみ。

Fancy is lonly
……
少し間が空くのがまた楽しい。

9.
弥生町ロンリープラネット
この曲順であることがわかっていた…それでもおかしい…。誰ですか…。
愛が詰まってる…いい曲…優しい。

冬が終わる、暖かくなりつつある、そんなゆったりとした雰囲気の中。

ギターのヘッド辺りをがしゃーーーんと弾く奏法のことをなんというのかわからないのですがこの曲において1番尖ったところだと思う。

甘い、淡い、優しいだけではない。

 

某漫画との関連も示唆されてはいるが、今日はそこには触れずに。

シンプルに、UNISON SQUARE GARDENらしさに溢れているとも思う。孤独な惑星でも、誰かを見つける。見つけてもらう。そんな運命を感じる。

 

10.
春が来てぼくら
完璧…それしか言えん。

斎藤さんが話してくれていたように、とても真っ直ぐな歌詞。

コーラスとストリングスがロックバントの常識を覆すような。
壮大で美しくて。このストリングス、発の生演奏

これまでの大切が続きますように…
ここまでで終わりかと思うぐらい。映画のエンディングのようだ。
答えをだして。見守ってて、と結ぶ。


11.

Simple Simple Anecdote

殴られたみたい。
一聴で好きになって、そのまま好きが止まらないのは、恋と言っても良いだろうか。

アップテンポに乗せる全ての歌詞が耳に残る。

全部が嫌になったなんて簡単に言うなよ

ここに繋がる言葉、一般的な言葉を思い浮かべるけれど、それらを全て引っくり返す言葉。そして、目からウロコの。

全部が何かってことに気づいてないだけ

今日はなんとかなるぜモードでいいや
なるほど、シンプルに、そうだ。


誰にもわかんないことを解き明かしても
誰にもわかんないままでいいのかも。

 

一人ぼっちかも…でベースが寄り添ってくれる。スティックの音も聴こえてくる。

わかってよね
でコーラスが重なる。その響きが力になりそう。


個人的にSimple Simple Anecdoteは、大きな物語の幕が降りた(春が来てぼくら 終演)

その幕を宇宙兎がそっと捲りあげ、こちらの様子をちらと伺って、少し跳ねるようなステップで姿を見せてくれた、そんな特別なものだと勝手に捉えている。

 

僕の言葉が死んだ…で始まって
僕の言葉がまた生まれるで結ぶ。


12.

101回目のプロローグ


話しかけるような歌い出し。歌詞の隙間も、本当に話しているみたいな。

大好き…が低音なことにもう胸が苦しい。
また天使がいる。

低音と高音が混じる


なんだか懐かしい
どうしよう、はじまりだ。好きだ…
終わるかと思って終わらない


好きじゃなかった
→大好き過ぎる
に繋ぐのもまた裏切られた。最高。

 

Bメロ?
(構造が難しいので今度解読したい)

間違っていないはずなのに迷子みたい
…間違っていないはずの未来(春が来てぼくら)
…迷子(夏影テールライト、Simple Simple Anecdote)

10% roll,10% romanceが2017年リリースで、ここでの“4年ぐらいは後でもいいか”、からもう3年が経って。
2020年リリースのアルバムでも“4年ぐらいは後にするよ”

そうやって日々が繋がっていくことに幸せを見出せる。

 

 

(間奏)

君だけでいい
こんな日を分かち合えるのは…

 

ここをアカペラでまた改めて歌い上げるのはもうこの曲のメッセージ性を無視できないと思う。何度でも恋に落ちるんだな、という全体を通しての、素直な感想。この1曲だけで、1曲の中で何百回と好きの始まりがあった…5分弱なのに、その世界の広がりというかこれは1曲の情報量ではない。映画みたい。短い時間に詰め込まれてる。曲展開もこれまで以上に、これまでに無いもの。最高の更新だ…。

この曲の構成がわからなすぎて最高
短めの間奏を終えたあとまたシーンが変わって。

間奏で
ほら、また変わる。

 

約束は小さくていい
世界は七色になる
大好きなメロディがありすぎて


世界は七色になる、さりげなく、さりげなく大事なことを歌っている感じがしてとても尊い。守りたい。

魔法は解けてしまうかもしれないけどその日まで。そしてまた魔法にかかるんだろうなと思う、ずっと恋をし続けるように、ずっと魔法にかかり続けるつもり。

ごめん全然聞いてなかった
が冒頭と終盤でメロディが変わる、

 

Simple Simple Anecdote→101回目のプロローグ

控えめに言って、ここだけでひとつの映画になる。本になる。

 

 


Patrick Vegeeを聴けたこと、UNISON SQUARE GARDENに出逢えたこの人生に感謝しています。