人生史上最高に必要ある最上級

UNISON SQUARE GARDENが好きで仕方ない。

2022.11.6 バズリズムライブ2022 感想


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(終演後に配布していたステッカー)


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(会場内1階 オブジェ?)

 

UNISON SQUARE GARDEN
トップバッターでの出演。 16:00-16:35

 

大きな音楽イベントにおいて、トリを飾ってもおかしくないようなこの中堅バンドが、MCらしいMCを全くせずに、ただ音を鳴らすだけの登場がとても好きだ。

イベントにその身一つ、音楽だけで爪痕を残して颯爽と去るような。ということでUNISON SQUARE GARDEN最高だった。

個人的ハイライトとしては、最新リリース曲「カオスが極まる」を自身初ライブ体験ができて、想像を遥かに超えて圧倒されたことと、そこに至るまでの流れが好みでテンション上がり続けたところ!

そこから、フライデイノベルスやスロウカーヴは打てない(that made me crazy)の温度差が心地よかった。

以下、長々と感想。

 

セットリスト

SE:絵の具
セッション(ドラムソロあり)
1. 世界はファンシー
2.天国と地獄
3.カオスが極まる

4.フライデイノベルス
5.スロウカーヴは打てない (that made me crazy)
6.シュガーソングとビターステップ
7.kaleido proud fiesta

 

感想

バカリズムさんの番組MC後、いつも通り、SEの絵の具が流れて、青の照明に包まれる。

どんなに小さいライブ会場でも、広い野外でも、このSEから一瞬で空気が変わる、いつも胸が高鳴って嬉しくなる。


斎藤さん田淵さんが貴雄さんの方に身体ごと向けていて、貴雄さんが大きく振りかぶって…
まずセッション。
なんの曲へ繋がるかはわからないけれど、かっこいい。
そこから、とんでもないドラムソロへ。
時間にしたら短いのかもしれないが、聴いているときはとても長くて、ただ呆然と音を浴びることしかできない、圧が強すぎる。

この後何が起こるのかわからないけどただただかっこいい、強すぎる。(2回目)

貴雄さんが大きく3回雄叫びをあげて、一旦止まる。斎藤さんが小さな声で
UNISON SQUARE GARDENです」

その後すぐに
「1.2.3.4、」の貴雄さんのカウントで始まる

 

1. 世界はファンシー

貴雄さんが、曲が始まってすぐに笑っていたのが印象に残っている。(カメラで抜かれて、ステージ左右の大きなスクリーンに映った。)
斎藤さんの歌声は、ライブに行く度に音源よりも鋭くて滑らかで本物だ、と感動してしまう。
Aメロの手癖のある動きも見られた。ぐちゃってなって、辺りの右手をあげて振り払うような仕草とか。
「こんな世界が楽し過ぎる!る!る!」の歌い方が毎回ライブでの個人的楽しみで、今回とっても巻き舌気味で勢いがあって好きだった!

 

本当にセトリ入りありがとうございます…!!!!この曲がまさかの、この大きな音楽イベントの初っ端にかまされる。あまりにもファンシーな世界の始まり方よかった。はじめまして、に刺激が強い曲をやるのいいよね。ロック!混沌としているけれど!

 

シームレス繋ぎで
2.天国と地獄
冒頭で斎藤さんが貴雄さんの方へ向き合って始まる。
そして田淵さんのベースを振り回して、上手へ殴り込むようなのもいつも通りカッコイイ!

「投げつけるfresh tomato」で投げる仕草と赤緑照明インパクトあったな。投げる仕草はいつも期待しているので感謝。

サビでの田淵さんの良い響きのベースと足を上げての音乗りも変わらず。あとハモリ。あれだけ動いてなぜ安定している歌声なのか(好き)

 

赤メインの照明や、サビでの赤青白の照明によるフラッシュがまたカッコよさを増していると思う。大きな会場の演出もやはりいいな。

OK,people one more time?
で斎藤さんが右手を前に差し出すのと、貴雄さんがその後ろでスティックを前方へ向けて差し出していたの初めて知った。目が足りない案件…。

 

世界はファンシーに続き、個人的に推している曲続きで脳のキャパシティが既に超えそうになったが、途中で薄々、絶対この勢いのままカオスに飛び込むだろ、と思ってしまった。そういうところもまたユニゾン。これは良い意味で、期待を裏切られなかったので嬉しい。

 

曲終わり、バスドラムを鳴らして息をつく間もなく
3.カオスが極まる
個人的ライブでの初聴きになると思っていたし、きちんと聴く覚悟していたのに、だめだった。率直に意味がわからないまま、ただ圧倒されて終わってしまった。

曲のどこがカッコイイ、とか音源とここが違う、とかそういう具体的なところに耳や脳の処理は追いつかず、ただただ、3人でここまでぐちゃぐちゃに混沌としながらもカッコイイものが作れてしまうんだな、という感動。
聴き取れない歌詞すらも、カッコイイ響きならそれでいい、がよく伝わってきた。そして音の厚み、ライブでの音圧が物凄く強い。こんなに広い会場なのに地響きのような振動を感じた。

 

照明、確かレーザー等で派手な光の演出効果があったはずだけれども、あまり覚えていられなかった。音が止むところでは3人だけになったと思う。

歌、ギターが一旦止むところで、斎藤さんがギターから手を離しつつゆらゆらと動き、また一気にエンジンをかける、ような歌い方が少し印象に残った。「助けないで」の後など。

田淵さんのコーラスの力強さや美しさもまたライブならではの響きのまま楽しめた。特に音源の時から楽しみにしていた2番のはじめ、高音ハモリからも音源よりも更にはっきりと聴こえてくる田淵さんの声の強さ、綺麗さ、すごい。
最高だった、としか言えない。本当に歌っているんだなぁ…。


2番間奏→大サビ
3人だけ、になった瞬間のドラマチックな衝撃。見惚れるしかない。

ここで爆発、最高点への到達、なんと言っていいのか。「見たことがなけりゃ」貴雄さんスティック前方へ。この仕草は今回多く見られた。キマってる。

カオスが極まる、初聴、なんじゃこりゃ、に尽きる。



暗転後、息を大きく吸う音と、滑らかで高らかな「フライデイ」の歌い出しで震えた。

4.フライデイノベルス

ここでフライデイノベルスにまた会えるとは。

白と黄色の照明がまた可愛らしさがあって、先程までの攻撃的で歪で尖ったロックが一転していくのがUNISON SQUARE GARDENだなぁ、という嬉しさでいっぱいになる。このギャップにやられて、はや6年くらい。

丁度いいポップさで、テンポも、言葉の難しさや多さも落ち着いていて、別人なんだけど媚びてないようなこのタイミングでのフライデイノベルス、うますぎる…。


「「フゥー ララランラ」」の田淵さんと貴雄さんのコーラスがこんなにもはっきりと聴けてしまう喜び。この会場にいる人々皆さん驚くでしょ?この二人でこの最強のコーラスですよ?って勝手に自慢したい気持ち。(?)

それと、斎藤さんの声が、歌が好きだなぁ、としみじみ思う。低音から高音まで。「また君だけ一人きり」の低い響きが心地よい。

Bメロやサビでの田淵さんのリズムに乗せた左右への首振りが可愛いし思わず同じように動きたくなる。

 

2016年のアルバムの1曲なんですよねぇ。アニメタイアップでもなく、MVもなく。ただ、最高に良い曲!それがこうやっていつかのライブでまた聴ける幸せがあるからUNISON SQUARE GARDENのライブ堪らないよな、と聴いてて嬉しさ噛みしめていました…。

 

ハイハットでリズム打ち、これもまたシームレスで繋いで
5.スロウカーヴは打てない (that made me crazy)

「直球です」の時に斎藤さんが右手を投げるような?仕草をしたのが印象的。

スロウカーブ間奏、田淵さんと斎藤さんはステージ中央辺りで向き合っていて、斎藤さんのギターメロディはアレンジあり、段々と音が高くなっていくのと同時に、田淵さんはどんどんと背中反らしていく。

二人とも楽しそうだったしこちらも楽しい!斎藤さん笑ってた、超好き。

サビ終わりのタタタン、という三拍子のドラムの音に初めて気づいて、やはり生で聴く音楽はまた新しい発見があって、ライブっていいな、と思った。

この曲もまた、アルバム曲。有り難い…!

 

レイテンシーを埋めていっます

拍手しようとしたところに
6.シュガーソングとビターステップ
ドラムイントロからもう心が跳ねる。

Aメロでの斎藤さんは右耳抑える仕草もありつつ、左手動かしたり。

イントロからAメロまで、田淵さんはたっぷりと下手→上手→(機材の後ろ)→下手→マイク
でぽーんぽーんってリズミカルに飛んで歩いていくのキュート過ぎるし自由過ぎる!

ラストのサビでは貴雄さんが立ち上がって全身でドラムを叩く姿、腕を大きく振り上げる姿がかっこよかった。

 

斎藤さんがカポタストをつける。

もう予感はしている。同期曲で最後を〆るのに最高な曲はもうあれしかない。


UNISON SQUARE GARDENでした、ラストっ!」
貴雄さんのカウントが聴こえて、
「かくして」
7.kaleido proud fiesta

一気に音も照明も彩りを増して華やかなkaleido proud fiesta。眩しかった。陳腐な言い方かもしれないけれど、本当にドラマチックな終わりだった。

ついこの前のkpfツアーを思い出せるかのような、虹色のようなカラフルで鮮やかな照明と、Bメロでの星空に似たきらめいた照明だった。
やはり綺麗過ぎて忘れられない景色、を最後に観れて聴けて幸せだった。

 

THE FIRST TAKEの時と、歌声に差がまるで感じられないのは、ただ彼らがいつだってどこでだって変わらない、ということなのか。かっこいいな。

最後の「kaleido fiesta!」の響きを一生忘れたくない。


UNISON SQUARE GARDENでした、バイバイっ!」

そして足早に去っていくメンバー。

斎藤さんの深いお辞儀と、珍しく両手を上に挙げてバイバイとしていた。

貴雄さんがタオルを掲げて、最後まで客席を見ながら退場していったのも印象深い。

 

やはりUNISON SQUARE GARDEN最高。