人生史上最高に必要ある最上級

UNISON SQUARE GARDENが好きで仕方ない。

2022.11.16 TOUR fiesta in chaos神奈川day2 感想

2022.11.16 TOUR fiesta in chaos

神奈川公演 day2 感想

 

※セットリスト等記載あり、閲覧注意


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本当に、いつも、UNISON SQUARE GARDENの今の最高を見せつけられる。圧倒される。ただただ、最高のライブだった。

セットリストのロマン、田淵さんが曲の流れにこめた想いを理解することは困難だということを弁えてはいる。(インタビューやラジオで少し説明をしてくれているけれど)
我々ただの物好きの客は、セットリストの真意をあれやこれや騒ぐのではなく、ただロックバンドのライブはかっけー!!で良いはずだろう。
でも、ライブの中で、自分にはこの流れで気持ちが昂ぶった、こういう想いになった、メッセージ性を感じた、というのも一つの大事な体験として残しておきたいし、自分だけのものとして大事に楽しみたい。
ということで以下、感想文。
TOUR kaleido proud fiesta(以下、kpf)
TOUR fiesta in chaos(以下、fic)

 

 

曲の繋ぎ方、入り方のアレンジハイライト

ライブの度に声が枯れるほど叫びたくなるのは、曲の繋ぎ方、入り方のアレンジがあまりにも良い!!!!!!
特に今回のficで心打たれたのは
スロウカーヴは打てない(that made me crazy)→放課後マリアージュへの繋げ方。
センス良過ぎる件。
放課後マリアージュのイントロのスティックカウント タタッタタッのリズムに近い形で
レイテンシーを埋めっていっます」
天才。最高過ぎて言葉が出ない。どうしてそんなこと思いつくのだろう。意味がわからない…。
先日のバズリズムで通常Ver.を聴いていたことと、普段はアルバム曲中で聴くかシャッフルで聴くことが多いので、とにかく、"レイテンシーを埋めていっます「」"という、歌い終わりに気を張っているのが自然となっていたところに、歌い終わりアレンジは、鳩が豆鉄砲を食らったように固まった。その後、ニヤケが止まらない。
やられた。


8月、昼中の流れ星と飛行機雲→5分後のスターダスト→フィクションフリーククライシス→Hatch I need
の繋ぎ方も独特で、ドラムによって曲間を埋めつつ、BPMがコントロールされ、しかも合間に照明が差し込まれることで転換が全てわくわくした。
確かオレンジ→青→緑でのスポットライトの変化が楽しい。

桜のあと(all quartets lead to the?)から繋げてセットリストを俯瞰すれば、春、夏、秋への季節の移り変わりという雰囲気を感じる?などと一瞬期待させておきながら、季節なんか関係ねぇよ!も言わんばかりのフィクションフリーククライシス!
続いて、最近のライブで楽しみとなっているアルバムM1曲で度肝を抜かれるパターン。kpfでのOwn Civilization(nano-mile met)、to the CIDER ROADは無くなると予想しつつも、ここでHatch I needを中盤に押し込んだインパクトが素晴らし過ぎる。嬉しかった。


春が来てぼくら
暗転後、間をおいてからサビ弾き語りでの歌い出しとイントロへの導入、優勝でした。
ギターを爪弾いてから、「また春が来てぼくらは…」という優しい歌いだしと、ギター弾き語りの形。
「その片道切符が 追い風に揺れた今日は…」
ここでスティックカウントと同期音源が始まって 「花丸だね」に合わせて
ぶゎぁあぁぁあぁあああって一気にこの会場すべてを音が包む、花開いたような感覚を、音で浴びる。…今までにない春が来てぼくらの聴かせ方に鳥肌がたった。
ちなみにこの歌いだし全体がゆっくりと一節一節を噛みしめるようで、片道切符が、も少し間を取った歌い方もまた良かった。

 

ラスト3曲の畳み掛け方は、懐かしの終わる終わる詐欺を彷彿とさせてくれた。(Revival TOUR CIDER ROADの際、MCで斎藤さんがイキったMC前にも話していた"名物、終わる終わる詐欺ゾーン"を思い出す。)
シュガーソングとビターステップで、正直少し気を抜いた後に、とめどない嵐をくらわせてくる。

 

音源との違い 個人的優勝

田淵さんのブログにあった言葉「音源の確認作業」が最も当てはまらないのが、UNISON SQUARE GARDENのライブなのだと、ライブに行く度に思う。どの曲もまるで違ったものに聴こえてくる、音や曲は生きていて、変化していて、その一分一秒が唯一無二であることを改めて理解する。
特に音源との違いで頭を抱えそうになったのは
カオスが極まる
Hatch I need
流れ星を撃ち落せ
シャンデリア・ワルツのアレンジ
…いや本当に全曲が音源を超える、というとまた少し語弊が生じてしまうけれど、全く別の魅力がある。

田淵さんが何度も言葉にしているように、とにかく、ライブに行ったことで感じられるバンドと曲の良さがあり、ライブという生の体験は何にも代用がきかないのだということが身に沁みてしまう。
カオスが極まる、はバズリズムライブで聴いたものとはまた違う、おどろおどろしさすら感じる迫力や圧力で、まさしくこの曲が主役だったと感じる。RPGゲームで例えるなら、大ボスだった。
シャンデリア・ワルツについては後記。

 

セットリストが変わったことによる聴こえ方の変化

kpfと同じ曲なのに違う、という楽しみ方を、まさにしてやられたな、と特に思ったところは

序盤M1と3、5分後のスターダスト、終盤の箱庭ロック・ショーとシャンデリア・ワルツだろうか。

10% roll,10% romanceはセッションがkpfと同じままに1曲目となったこと。kpfツアーではラストを締めくくった曲が本ツアーではトップバッターを飾ることでの意外性に違和感は無く、一気に高揚する。
そこに、やはり2曲目で物好き全員を嬉しく驚かせるcody beatsへ。このツアーが追加公演的、と銘打ちながらもやはり全くの別物になることが完全な確信に変わる。
しかし、次に披露されたのは、kpfで満を持して後半に登場となったkaleido proud fiestaだったのは正直驚いた。
曲が全く変わっていくのか、と思いきや、またここでkpfツアーを思い出せるのがまた面白かった。
kpfツアーの主役が3曲目という序盤に来ることと「かくしてまたストーリーは始まる」はライブの始まりにぴったりとマッチしていて、素晴らしく響いていた。

 

5分後のスターダスト
kpfでは、途切れのない曲繋ぎの後、唯一暗転と間をおいて披露された曲。今回、セットリストから外れてしまうかと予想もしていたが、まさか、8月、昼中の流れ星と飛行機雲からドラムで繋げて聴かせられるとは。ドラム繋ぎのBPMの変化にワクワクしながらも違和感なく、いい塩梅の意外性が楽しかった。大好きな5分後のスターダストを、また新鮮に聴くことができた。
BPMの早さが印象に残っているけれど、おそらく曲単体で聴いたらそんなことはないだろうから、この繋ぎ方ならではの不思議な感覚に包まれたのだと思う。ライブハウスならでは、ficならではの5分後のスターダストだった。

 

序盤からセットリストの違い、曲変更に飲み込まれて夢中になっていた所に、はっと最後に「追加公演的」を思い出させるような、それでいて、全然違った感動の渦に巻き込むように、kpf序盤曲であった箱庭ロック・ショーシャンデリア・ワルツでficを〆とする。
時間を置き、冷静に思い返してセットリストを見比べるだけなら、kpfのラスト曲→ficの1曲目、kpfの序盤→ficの終盤、とひっくり返しただけじゃないか…なんて言えるかもしれないけれど、ライブ中はそのひっくり返したことによる全く別物の曲の感動に驚き、楽しむことしかできない。

シャンデリア・ワルツサビアレンジ
(ah~ゆーずれないものもある、というTOUR 2013 CIDER ROADの時の歌い方)

これは、Revival TOUR CIDER ROADに行けた身であっても、もう二度と聴くことはないんだろうな、と覚悟していたものだった。Revival TOURに関しては、確か田淵さんの思惑としては、ライブに来れないやつが多いから、新曲を引っさげたツアーをやるのではなく、セットリストがわかっている昔のライブやるぞ、面白いし!というニュアンスのものだった気がしている。

(正確には2021.03.21の田淵さんのブログもある。

https://unison-s-g.com/blog/member/category/tabuchi/page/2/)

そのRevival に来れなかった方に対しても最高に粋なサプライズだったんじゃないかな、と感動した。

また、このアレンジがもしもkpfツアーのセットリストで聴いていたとしても、おそらくここまでの感動や衝撃ではなかったと思う。あえて、この、ficツアーのラストだったからこの仕掛けが輝いていたように感じている。
田淵さんが少し教えてくれていた、セットリストで、曲の位置で聴こえ方も温度感も変わってくる面白さがより一層実感できた。


耳に残った歌詞部分

桜のあと(all quartets lead to the?)の
「愛が世界救うだなんて僕は信じてないけどね」
フィクションフリーククライシス
「結局世界は僕が救うしかない 手こずります」
シャンデリア・ワルツ
「世界が始まる音がする」
君の瞳に恋してない
「信じてみてはくれませんか 僕の手握っていいから」

(世界を救うこと、自分が救われることはライブという音楽体験しかないこと、またそれを勝手に信じていいんだな、とふとライブ中に思い浮かんだ。)

フィクションフリーククライシス
「焦らず次の回へ」
から繋がって
Hatch I need
「行儀良く侮ってんじゃねぇよ」
(kpfツアーに来れなかったやつに対しての、焦らず次の回、かあっただろ?と言わんばかりのficツアーだな、なんて。
また、kpfツアーの追加だからといって行儀良い訳がない、侮ってんなよ、という感覚になった)

 

(おわり)
UNISON SQUARE GARDEN…最高だな…

とにかく最高としか言えない。生きていてよかった、と大袈裟ではなく本気で思うし、UNISON SQUARE GARDENが同じ時代に生きてライブをしているから、こんな体験ができた。奇跡だと思う。

ただ大好きなロックバンドがでかい音でライブをやっているという、その生き様に希望を貰い続けて、生きてみようと思っています。

 


…書ききれてないかもしれない。

 

 

私的な思い入れの追加事項

 

11.16は、5年前のTOUR 2017-2018 One roll,One romance Zepp Tokyo公演に行ったことを思い出していた。

5年経って、ここまで好きな気持ちにとめどがないのは人生で初めての体験だと思う。それはUNISON SQUARE GARDENがひたすらにかっこよく生き続けているからなので、心から勝手に感謝しています。

 

2022.11.15 追加公演のお知らせ

 

 

UNISON SQUARE GARDENのライブ活動は本当に止まらない。
待ち望んでいた2023年のワンマンの予定が、まさか、このタイミングでお知らせされるとは。
個人的所感としては、TOUR fiesta in chaos の中でも、2022.11.15、16の神奈川公演は関東唯一のライブ開催ということで、チケットの争奪戦が激しかった。ライブに行けなかったやつが多いのは間違いないはずだ。そのday1が終わったタイミングで追加公演の報せはあまりにも嬉しい。
ライブが素晴らしく楽しくて生きがいとなっているので、縁があれば行きたいと思っている。