2021.5.26 USG2021 TOUR 2021「Normal」Release
田淵さんの機材車ラジオ(響きがいいね)が#139(2021/5/24)にあり、そこで「Normal」について語り尽くしてくれているとのことで、自身の思い出だったり、その解説を聴く前に考えたこと、感じたことを少しだけ書いてみようかなと。
(おあずけ状態)
元々答え合わせという行為が好きで。正解が好きだ。正解というか、大多数の意見に賛同すること、一般的な正解を覚えた方が合理的だと思うから。でも、ユニゾンに出逢ってからよく思うのは「自分は」どうなのか、「普通ってなにか」ということだな。彼らは彼らで居続けるから、じゃあ「君は?」と歌ってくれているように感じる。…脱線した。(久々にパソコンで文章を書くと楽しいな)
・セットリストについて
Normalと銘打ったが、まさしく、UNISON SQUARE GARDENにとってのいつもの形、といえる非常に驚かせてくれるものだった。選抜された曲の多くは2nd Album「JET CO.」のもの、そして最新の16th シングル「Phantom Joke」のB面を含め3曲全て。更に確認すると、5th Albumより桜のあと、instant EGOIST、6th Albumよりアトラクション、BUSTER、パンデミックサドンデス…とにかく全アルバムからお蔵入りにならないよう、引っ張り出してきてくれた楽曲が多いように感じられた。 10% roll,10 % romanceのB面曲もある。
ここで斎藤さんのMCを振り返ると、最新シングルのリリースライブのような形、ということを軽く話されていたと思う。そして、ユニゾンに関しては「ライブでやるために曲を作る」というスタンスがある。つまり、どの曲もライブでやるべき曲なのだと田淵さんが以前ラジオで話されていたことも印象深い。「UNISON SQUARE GARDENはライブやりたくてバンドやってるんだから、どの曲もやらない理由はない。」と。
(別記事:THE KINGS PLACE ゲスト回より)
よって、今回のセットリストにて重きを置いたと考えられるのは
・Phantom Jokeとそのカップリングが印象に残ること
・ライブでやる機会が少なかった曲、特にJET CO.を演奏することだと思う。(大した考察でもない)
ただ、これを「Normal」と銘打つのが本当に意味あることだと思う。
・楽曲について。歌詞と、思うところ。(駄文)
1.「悲しくちゃ 終われない まだずっと愛していたい」の歌いだしから始まる。このメッセージはそのまま受け止め、心に刺さるものだった。ライブがやりにくくなってしまったこの現実に対し、「終われない」からこのライブがあるし、ライブが今から始まるのだという宣言のように感じた。
(そういえばLIVE(in the)HOUSEでも、歌いだしが「今日までの感情が明日をつくるから…」とmix juiceのいうとおりの中でも強くメッセージ性を感じる部分だった。)
2.「僕がいて あなたがいて それだけで十分かな」これは僕:UNISON SQUARE GARDENとしたときに、あなたは観客でもいいけれど、ライブともいえるのかと思っている。ライブがあって、そこで演奏すること、それこそが彼らにとってのNormalであり、それが十分なことなのだと改めて歌っているようだ。
3.ここでJET CO.の攻撃が始まる…。正直、今の彼らが演奏することでこんなにも魅力が倍増するとは…。「これが夢ならとっくに覚めてるから」が印象的な歌詞だが、これは、逆に言えば、夢じゃないよということか?このライブも、今の時間は夢じゃない。
4.アトラクションがはじまる(they call it "NO.6")これは、今までも今もずっと心に残っているインタビュー記事があるのでURLを。
<インタビュー> UNISON SQUARE GARDEN「10年後も自分たちが楽しむためのバンド論」 | ページ 3 / 3 | ミーティア(MEETIA)
アトラクション:ライブ:UNISON SQUARE GARDENというわけだ。最高。
Freakyにattract →気まぐれにひきつける(魅了する)
keep onでattract→魅了し続ける
これをNormalに持ってきて歌うし、なにより「君が満足そうに抱える常識を徹底的に壊して」これは初めて聴いたときから、彼らのライブにおいて指定席がある、ホール公演がある、手拍子等の一体感を求めていない、そんな沢山の彼らの在り方を表す表現だと思っていたけれど、昨今の情勢の中で聴くと更に意味があるように感じられる。日々が憂鬱で音楽が楽しめない?バンドはライブができない?そんな常識なんてないだろう?そんな風に聴こえた。
更に、この曲はDr.Izzy内の楽曲ではあるけれど、今回着目されるJET CO.と通じる点として、アトラクション→遊園地→JET CO.なんて形にも繋げられるのでは?と思ってみたり。
これも上記のような、彼らなりのやり様を現わしているよう。
6.「現代ソーシャルの弊害に苛立つ」
「バカにつける薬を今日も考案中」
…本当にこれが、直近で急ぎ作られたものではなく、11年前に生まれているわけで、ずっと歌い続けてきたことなのだから驚きだ。確かに、今、聴きたい曲たちなのかもしれない。
7.「遅れとっちゃったやつなんか シチューの隠し味にして」
これはUNISONらしさ全開の歌詞だと思っている。つまるところ、配信ライブを行い、この状況下で可能な新しいやり方もやってみたし、楽しんではいる。
けれどやはり生の音楽を、ライブをすることがなによりも彼らが彼らでいることだし、それをするために必要なものもわかった、ならば、やるしかない。
ここでダブルミーニングというか、動けなくなりそうな音楽、バンドやライブに来ることのできない人に向けた「遅れ」という言葉も少しはあるかもしれない(悪い意味ではなくて、そんな悲しいところで止まってないで、楽しい方へ、こちらへ来なよ!というニュアンス)し、自分たちに向けて言っているように捉えられた。
8.「忙しい人生の隙間で嫌になる度に呼び出しボタン押していいから せいぜい明日も頑張って」
これなんだよな。好きな音楽ってこの歌詞に全て集約される。人生を彩ってくれる、好きな時に呼び出せる幸福。
9.10% roll,10% romanceは今回、Normalの円盤発売に先駆けたティザー公開にて今までとは異なる披露がなされた。
ティザー(①)
『UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2021「Normal」at KT Zepp Yokohama 2021.03.02』ティザー映像 - YouTube
トレイラー(②)
『UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2021「Normal」at KT Zepp Yokohama 2021.03.02』トレイラー映像 - YouTube
①と②、今までの形は②が一般的であったはず。今回①のティザー映像が用意されたことは特筆すべきで、この楽曲の選抜と曲中にメッセージが流れる仕様となっていることだ。
(ティザーとトレイラーの違いは勉強します。気になる。)
そのメッセージの中で特に抜粋したいのがこの部分。
「ロックバンドは普通にライブをやり続けなければいけないという強い意志の下…」
「急遽予定を大幅に前倒しして映像化」
「ライブに来られる人、来られない人、様々な人がいるなかで、それでも音楽が鳴り続けていて欲しい。だからどんな時も手に取れるところにライブがあって欲しい。そんな「いつも通り」をやり続けたUNISON SQUARE GARDENの記録を、一人でも多くの人に観て欲しい。」
そして最後にこれ。もう言うことがない。
(公式You tube 最後の再生ページより)
どうしよう…。
ここまで書いてたらもう我慢できなくなってしまったので、あとはメモ残して、ラジオ聴こう。(自由人)
メモ
10. 「意味が無い対策ばかり立てて水の泡」
12.「嬉しいことだけ甦れ」「まだちょっと前とか向けないよ」
13.「1回だけしかないなら1回だけで十分だ1個答えを掴んだら道は逸れることないよ」
15.「超ウケるって笑いながら 地下室迷路を辿ろうか」「我が身腐らせてなるものか!」
「楽しそうなら全部勝手にしてよ」
16.「金色に光る幸せ そんなものがなくても」
17.「僕らが試金石」「ジャジャジャジャーン!」18.「さよならが聞きたいんじゃなくて」「また会えると言って欲しい」
これをライブの最後に歌う。最高。
En.さわれない歌
この温度感は彼らにしかない。
「大丈夫、大丈夫って僕は歌いたい」
「孤独の中にいて」
「出した答えは君だけのもので」
「もがき続ける君だけのもので」
機材車ラジオ#139
感想・メモ (※自分用のメモです。絶対に聴いた方がいい。)
UNISON SQUARE GARDENの機材車ラジオ|#139 普段聞くことのできないライブの裏側を・・・|AuDee(オーディー)
「ライブだけやれればなんでもいい」
真面目に喋る田淵さんより。
(Session音源から始まる。耳追いつかない…。)
この放送を聴くと映像作品を買いたくなるようにギアフルスロットル。
やり様はいくらでも見つかるじゃろということで。
2021年はできる限りのことをずっとやる。
→最初に思ったのはシングルツアーという名目でいこう( やらなきゃいけない曲が3曲しかないから自由)
→自由にできる、 何かに対して後ろ向きになるのではなく面白いものとりましょう、 なんかあいつら楽しそうにやってんなという空気をもつこと。
→JET CO.我々の売れたタイミングが「オリオンをなぞる」 だとすると、その前のアルバム、 メジャーデビューした後のスランプなのか、 闇の時期と言えるかもしれない。
最近のセットリストから外れている。
→じゃあ入れるという前提でセットリストを組んでみた。
・セットリスト
1,2曲目で、「ああ、なるほどいつものツアーやるんだ」
→え!この曲なんだっけとイントロを始めることで、 1回客を攪乱させる(meet the world time)
→景気づけには良い曲、を挟む(アトラクションがはじまる(they call it "NO.6"))
*肝として、JET CO.の曲の前後に何と何を挟むか工夫されたセットリスト
そのあとメッセンジャーフロム全世界で始まることで、またJET CO.の空気へ。
そしてコーヒーカップシンドローム、 これは元々曲が繋がるように作ってたから、これしかない。→ここで空気を作ってしまえばよい。
(客のノスタルジーにかける)
・23: 25とライドオンタイムは1stアルバムを出す前からやっていた曲なのでちょっと別枠。
Spring Spring Springでもやるから今回は無しでいいか。
・なぜ映像を出したか
マネージャーがとにかくいいツアーだと言ってくれた、1年やろうと提案するぐらい絶賛。
→ メンバー的に体力や勘がついてこないだろうから、やはりライブは一旦終わらせる
→来れないやつが家でも観れるように。
こうやってバンドは生きてるんですよ、と見てもらう為に、最速で映像化を進めた。
・カップリングはあまりライブでやらないの話
→今回はPhantom Jokeのシングルツアーという名目なのでmouth to mouse(sent you)、
RUNNERS HIGH REPRISEもこれぐらいの位置。
知らないやつも「なんだあのいい曲は」と思うやつがいるかも。
裏切られたことによる高揚感
たまにこういう使い方をしますですね。
・キライ=キライ
今の僕たちなら音の圧だけで勝てる。
・ 頭のSessionとパンデミックサドンデス前のSession が全く同じ
(ライブでは気づきませんでした… ただただ、かっこいいだけでした…確認致します…!)
→サブリミナル効果を狙って、、なんだっけこれ、と思い出しながら、なんでやってんだろ、から全く違う曲をやる、 というのをやりたかった。
・ mouth to mouse(sent you)
この曲を最後に置くことのカタルシスは、客ならわかる。
ワンパンチ、ツーパンチ、ツリーパンチ、フォーパンチ…パンデミックから仕掛けてきたな、桜のあとまでやりきったな、 という感じ
あとは野となれ山となれ
(まとめ)
普通にライブやってんですわ
バンドが生きてる、音楽が生きてる
世が世だと、言い方やスタンスの取り方を変えないと伝わらないもの もあるか、とあえてこのような形で言葉にしているわけですが…
お耳に届きゃいいんじゃないかと思っています!
→mouth to mouse(sent you) (ライブ音源)
(エンディング)
さわれない歌(ライブ音源)
(今回のみ)
あ、ちなみにさわれない歌は作った時から非常にお気に入りだったのでこれは僕の中でカップリングカウントしてません。
10周年記念アルバムDUGOUT ACCIDENTに入れたことで、僕の中でカップリングの扱いではございません!
・7月23日、24日
ファンクラブUNICITYという物好き集団へ向けたオンラインライブ
それに先駆けて6月19日にユニゾンTVextra(生配信番組)
・(4枚目のアルバム、これ傑作ですね、JPOP関係者全員土下座しに来ると思ってたよ)
CIDER ROAD Revival tourについて。8月10日から…
とにかくユニゾンは動き続けるぞ、ということで。
本当に、沢山の言葉にして下さって…ありがとうございました。
何より、UNISON SQUARE GARDENがライブをやり続けてくれること、届けてくれることは本当に生きてて良かったと思えることなので、拠り所として、物好き集団の1人になれていることを幸せに思う。
よっしゃ!!!今から観る!!!!