人生史上最高に必要ある最上級

UNISON SQUARE GARDENが好きで仕方ない。

fun time HOLIDAY ONLINE 感想② UNISON SQUARE GARDEN

最後のfun time RADIO part④から、オチケンさんのフリあり。


満を持して、今回の対バンライブ主催者 UNISON SQUARE GARDENの登場だ。
 
いつも流れるSE:絵の具はなし。
 
まず、すぐに映し出されたのは斎藤宏介さんの真正面からの姿。
そして間髪入れずに
「高らかに空気空気両手に掴んで 咲き誇れ美しい人よ」響く高音。
で幕開けだ。
今日ほど、この曲がふさわしい日はあるだろうか。
『生存確認』
サビの「生きて欲しい!」は一生忘れられないと思う。
息を吸う音すら、こんなに心に刻まれた。
努力だけじゃ未来は保てない。目の前の希望を頼って拾って重宝したら、一歩先へ!!
 
やっぱりこれなんだよな、という安定のコーラスの入りかた、響き。3人で鳴らす音楽。3人だけであることをいまだに信じられないくらい、音の厚みや多彩さに溢れている。「fu--」「(美しい)人よ」のコーラスの美しさについて永遠に語り明かしたい。
 
田淵さんの「保てない!!」の力強さとサビの重なりの音がとにかく、でかい。それがいい。
一方で斎藤さん、未来は保てないの目線は下に、今までと変わらずに軽く歌う 様子。 貴雄さんが常に微笑みを浮かべているのがまた、楽しそうでなにより嬉しくなってしまう。
 
 
シンバル4カウント、ギターとバスドラムの勢いで、世界は一瞬にしてオレンジに染まる。次に繰り出されたのは
さよならサマータイムマシン
これは、どんな魔法なんだろうか?
うだるような日差しの中を連想させるような光に包まれたステージ上で、鋭い斎藤さんの鋭い眼光が光るようで。
 
「世界の仕組みがほら壊れ始める 待つだけじゃ損だよなあ」
そんな歌詞に、どこか現在の社会情勢を重ねて聴いてしまうのは自分だけではないだろう。
これまで、ライブハウスという世界で音を鳴らすことが彼らにとっての存在証明の一つとして確立されていたのに、そんな仕組みは壊れてしまった。
じゃあ、世界が元通りになるのを待つだけ?
そんなの、いつになるかわからない。
田淵さんの言葉を借りるなら、心が、死んでしまう。
じゃあ、なにかできることをする。音を鳴らさずにはいられないのだから。
そんな勝手なこじつけをしてしまうぐらいには、この曲の登場に心が揺さぶられら。
 
間奏、田淵さんと貴雄さんの方へ身体を向けて弾く斎藤さんの姿、これまでになく、いつものライブを思い出す。
ワンツッ!の歌い方にはどこか色気を感じてしまったが…サイトゥーノ余韻のせいかもしれない。カメラワークがまた絶妙な乱暴さを孕んでいた。
 
あの夏に置き去りにした想いはどこへ続く?
切なさをはらんだように見えてしまう斎藤さんの目線がカメラに捉えられた。
(気のせいです)
また、ギターソロを支えるドラムがクレッシェンドしたり、ぴたりとやんだり、とにかく多彩な表現であることに気づく。
 
最後の「境界線」で一瞬でカメラもその先も全てを射抜いた。
 
 
余韻、など楽しませてくれるようなバンドではない。息つく間もなく、貴雄さんの声が聞こえた。そして、不穏なギターメロディ。
Phantom Joke
が始まってしまった。ああ、引き金をひいてしまった。同時に田淵さんは上手の後方へ飛び跳ねていく。
 
過去2回の配信ライブでもセットリストに組み込まれたこの曲、最難関であることが予想されてしまうくらいには、史上最高唯一無二のUNISON SQUARE GARDEN ギターボーカル斎藤宏介を挑戦させていると思われる。
楽曲的な難しさについては門外漢なのだが、高音の歌いきる部分が明らかに高く、テンポも速いのはわかる。
 
勝手に緊張しながら、この曲に祈りを捧げるような気持ちだった。
正体不明の引力
の時にカメラを睨むような斎藤さんの眼光が好きだ。
…「この空の先を見たい」…最高音が、決まった。
残響音が響き渡ってどこか神々しい。
貴雄さんにカメラ視点が移るが、特に何も変わらず叩き続ける姿がまた安心する。信頼。はらはらとしていたのは勝手に自分の杞憂だということだ。
 
「物語がゴミになる」では、一瞬だけ歌いづらそうな表情、それでも瞬時に持ち直したので、これは自分の幻覚幻聴かもしれないな。しかし、その一瞬にこそ、プロの意地を見てしまったようで「覚悟の幕が上がる」がより一層に突き刺さるような感覚だった。
 
田淵さんのコーラスはこの歪な曲中でも安定感をくれる。どうしてこんな変調的な曲でもぴったりと斎藤さんに合わさるんだろうか。
そしてところどころ抜き出される貴雄さんの表情がいつも笑みを浮かべていることに狂気すら感じてしまった。
 

 

 
暗転、ギターの音の残響が響いている中、ドラムは鳴り続ける。
その間に斎藤さん、田淵さんは水分補給を一瞬で行う。
そしてすぐに、齊藤さんは定位置に戻る。
その間、ずっと斎藤さんを見つめ続ける、大きく頷く貴雄さん。
 
ギターが鳴り響かせたのは、衝撃的なあのイントロ。
ラクリカルカレ
イントロのギターメロディが鳴り響くとほぼ同時に
田淵さんはバスドラムの音に合わせた大跳躍。
どうすんだよ…!!!!?
ラクリカルカレって、UNISON SQUARE GARDEN 1st Albumの1曲目なんですよね。11年前の曲が、新曲の直後に演奏されても全くの違和感もなく輝く。それはつまり、彼らが作り出しているものの根本が何も変わっていない、大事なロックバンドであることを貫いていることの体現のように感じられて。
 
「なんか完全に疼きだした」で田淵さんがカメラ前に現れる。両手広げ、がっつりとカメラ目線で「疼きだした」いやこれだめだろかっこよすぎる。
目が光っていた。ああ、見つかってしまう。もう潜んでいられないよ。
 
サビではモニタースピーカーに足をかけて弾きまくる田淵さん。
ライドオン、の入りの巻き舌、新世紀の怪物ですか?
ここで田淵さんが貴雄さんのドラムに近づき、貴雄さんは立ち上がっていた。このお二人も、もれなく新世紀の怪物です。
 
ギターソロから、間奏。カメラの転換も激しく、ただただ彼らのロックに酔いしれた。金メダルはいらなくても、金メダルでしかない。
 
スティックで刻む細かいテンポ。まさかの
世界はファンシー
 
新曲初公開。田淵さんのイントロでのロボットのような少しカクカクとした、両手を胸のあたりまで持ち上げて動作を止めるようなダンス?もまたファンシー。後ろ向きのまま、齊藤さんのほうへジャンプしながら近づいたりもする。
この曲の大きな特徴に、Aメロでのギターがない分、齊藤さんの手の動きが多い、多すぎる点がある。
「背中合わせ」左手を上の方に挙げる仕草、や「愛だ、愛だ、愛だ」でのゆらりと動く動作、一挙手一投足に目を奪われてしまう。
 
  「恋をして」の目を閉じながら言葉をそっとその場に置くような歌い方が印象的かつ、新鮮だった。この曲の、単語がメロディにまるで無視して踊り狂うようなところに魅力がたえない。
 
「こんな世界 愛しすぎる・る・る」で前髪の隙間から除く目が、カメラにしっかりと捉えられていた。
 
2番はじまり、「二次関数とか歴代将軍とかまじちょろい」
この意味のわからない歌詞を、駆け寄ってきた田淵さんと顔を突き合わせ、至近距離にて手振りをつけながら歌う。
田淵さんも表情がまた、なんともいえない頷き?
 
「あ・あ・あ…」というこれまた不思議過ぎる歌詞。ここでMVではバケツを頭に被りながら演奏する貴雄さん
今回、さすがにバケツかぶっていないが、目をきょろりと見開き、頭を叩く仕草を披露。ああ、ファンシー。にやにやが止まらない。
 
さて、一番の目玉ともいえるかもしれない。「HAPPY」がどうなるのか。
MVでは、今でも信じられないが、齊藤さんのサングラス姿に加えてダブルピースで繰り広げられる最上級にファンシーなシーン。
今世紀初のライブでの演奏。
地声感のある低音に、どこか気怠ささえ醸しているような、首を左に傾けながら、流れた前髪から見える目がまるで笑っていない。右下の方へ流し目。淡々と、わかっててやっている。撃ち抜かれた。
 
ギターソロ、「fantastic guitar!!」の宣言と共に、
さらりと弾いている…??超絶的に絡み合ってるギターがいとも簡単に目の前で奏でられている。
 
「以上終了だっ!!」の歌い切りかたがMVとの違い、ライブ感を感じて高揚した。
本当に初披露と思えないほどの完成度にただただ魅入ってしまう。
 
かくある話!で田淵さんが両手を広げて
 
最後の最後、コーラスも同じようにテンポ早く、語数も多いのにもかかわらず重なり合うこの二人のユニゾンは本当にどういう仕組みなんだろう。
 
高揚の瞬間に、一瞬で貴雄さんが上着を脱いだり、ロールシャッハのタイミングに立ち上がるところまで見せてもらえた。
 
「Fancy is lonely」(推定)
低音でポツリと、少しだけ首を振って歌い切られたこの曲の〆、恐らくアルバムではこの曲ではないか、という新曲が予想されているのだけれど、さて、今回のライブでは…!?
一瞬だけ緊張した。
それをかき消すドラムイントロ。
kid,I like quartet
一気に楽しいの解禁を現すかのような、齊藤さんの笑顔!!!
イントロで腕を振りかぶる田淵さんもいつも通り。
 
田淵さん、これまでになくステージから離れて縦横無尽に走り回って、それを見てどこか歌声にも笑いがにじんでしまっているかのように聴こえた。
ステージ下手の奥まで走って行ってしまうし、それを見て目じりも下がるし口も開けて笑っている斎藤さん。
 
貴雄さんだけの、貴雄さんだけのカメラシーンがあった。これは、史上初では?これまでの配信ライブでも、貴雄さんの右耳あたりからの視点などがあった。今回は、貴雄さんの左側からのスネア辺り?上半身全体が見えるような位置にカメラがあった様子で、貴雄さんがそれを覗き込むような感じのカメラワークが非常にふんだんに混ぜ込まれていた。
貴雄さんの、圧倒的なカメラ目線。笑顔。嘘みたいな本当の話。
 
1番「終わらないー幼い」ひたすらにカメラ目線
「そんくらいのコントラスト」右手を振り上げる
ラストの「奏でているんだよ」でのクレッシェンドするドラム
 
「オブラートに包んだら」「ああ」
その一瞬の隙間ですら、満面の笑顔で下手を見る姿。
「打ち止めて」
一瞬なのに手が動いちゃう姿。だからやはり一挙手一投足が最高。
 
おあずけ!で上手前にしゃがんでる田淵さんにズームアップするカメラワーク楽しい。
「桜のような」でぴょんぴょんと飛び跳ねて自分のマイクに向かっていく田淵さん、本当に楽しいが形になるのがわかるから聴いているこちらの心も一緒にとびはねていくみたいだ。
 
間奏では、貴雄さんが立ち上がったり、ベース音とともに、田淵さんがベースを銃のように構えて撃ち放したり、とにかくやりたい放題。どこまで撃ち抜かれたらこの感動に終わりがくるんだろうか、一生来ないと思う。死ぬまで感動する。
 
間奏の間に、貴雄さんの頭にヘッドホンが装着されていた。
この幸せの余韻の中に、さらなる最上級を持ってきてしまうのが、ニゾンだ。
 
聴きなれたドラムイントロと共に、画面が切り替わった。
シュガーソングとビターステップのイントロをBGMに、オチケンさんが登場。彼だけがライブハウスのステージを使うという斬新さ。
 
Ladies and Jentleman, thank you for waching fun time HOLIDAY ONLINE!!
This one ○○? last one!!
(…ごめんなさい、英語リスニングできない…
メンバー紹介していたのはわかった!)
on the base Mr.TOMOYA TABUCHI,on drums Mr.TAKAO,?? ??fantastic vocalist  KOSUKE SAITO!!!
 
シュガーソングとビターステップ
「超天変地異みたいな」こんなつながりを誰が予想しただろう…。
 
ミラーボールがキラキラと光を散らす。今日のこの日を間違いなくフルカラーに彩るのは、彼らの音楽に他ならないことを強く心に、耳に、目に刻み込む。
 
田淵さんがまた画面から消えた。もうね、楽しすぎるよね。
なんと、階段に上がっている。この階段は、自分たちは新木場STUDIO COASTで彼らのライブステージを見るときにいる場所じゃないか…。目頭が熱くなる。その場で弾き続け、齊藤さんも慣れっことでもいうような、通常通り、でも笑顔だ。
 
カメラワークも全体を映すことで、この会場の全貌が少しわかる。なにより、田淵さんが全体を駆け巡っているのが伝わってきて思わずにやけてしまうな。
 
「嬉しそうだったり」のコーラスには間に合うように、走って自身のマイクに戻ってくる田淵さんがどこまでも愛おしい。
 
連鎖になってリフレクト で貴雄さんのスティック回しが
「蓋然性合理主義の」いつもライブでやってくれるポージング、今回はカメラに向かって。笑顔。はい、幸せ過ぎて直視するまで何十回と再生しました。
 
間奏で何度も斎藤さんの足元を映してくれたこのスイッチングにどこまでも感謝したい。
今回の間奏では、田淵さんが下手から近づいて、齊藤さんの足元に膝立ちの状態。後ろの貴雄さんもスティックを回しまくって、とにかく情報量が多すぎる。
ギターソロ終わりでは、齊藤さんがエフェクターのペダル?を踏むのだけれど、今回は田淵さんがその場所にいたようで踏みづらかったのだろうと予想される。
斎藤さんが田淵さんに向かって何か口をパクパクとさせている様子…ペダルを指さしている、踏めってこと?
そんな雰囲気を醸しながら、田淵さんが少し動いた後に急いでペダルを踏んだ、そんな足元がすべて見せてもらえたという奇跡。
 
「鳴らし続けることだけが 僕たちを僕たち足らしめる証明になる QED.」
「世界中を驚かせてしまう夜になる」
この歌詞を何千回聴いても胸が熱くなるんだろうな。
ああ、UNISON SQUARE GARDENだな、と、それだけを感じる。
 
一難去ってまた一興
のあと、オチケンさんが突如中央に現れた。
ノリノリで、一難去ってまた一興♪、あと英語()
 
Thank you for watching,See you!Byebye!!!
という〆の言葉と共に、fun time HOLIDAY ONLINEのロゴが画面に映る。
まるで一つの音楽番組の終わりのような〆方。新鮮だった。
 
だんだんと画面がフェードアウトし、会場全体を映しながら、
夢のような対バン配信ライブが終了した。
 
 
セトリ
SEなし
2. さよならサマータイムマシン
3. Phantom Joke
4. カラクリカルカレ
5. 世界はファンシー (初披露)
6.  kid, I like quartet
 
(追伸)
興奮のままに書きなぐってしまった。
後日修正と補完予定。